Photograph from Asia 


   「ひめゆりの塔」再びとならぬために

   写真・文/ 豊田直巳 (とよだ なおみ)   


 6月23日、沖縄は休日にして、沖縄戦で殺された人々を追悼するさまざまな行事が催される。「ひめゆりの塔」でも、ここに散った友人たちを偲(しの)んで同窓生たちが集まる。
 だが、戦争の悲惨さを直接知る人々はますます減っていくばかりだ。もっとも、そのことを日本政府は喜んでいるようで、しばしばこの沖縄独自の休日を葬り去ろうとしていた。
 写真は記録の意味も含めて96年に撮影したものだ。しかし日米安保条約の新ガイドライン関連法案がまさに可決されそうな今(5月20日)の感想で言えば、この写真が「戦前の記録の一コマ」となるのではないかという不安をおぼえる。そうしないための、私を含めた会員諸氏の仕事が決定的に重要だと思う。

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